「副業を始めたいけど、会社に申告しないとまずいのかな?」
「黙ってやっている人もいるけど、実際どんなリスクがある?」
副業が広がる一方で、会社への申告をどう扱うべきかは、社会人にとって悩みやすいテーマです。
この記事では、就業規則の考え方と、申告しない場合に起こり得るリスクをケース別に冷静に整理します。
そもそも副業は「申告義務」があるのか?
まず大前提として、日本の法律上、副業そのものは禁止されていません。
ただし重要なのは、「法律」と「会社のルール(就業規則)」は別物という点です。
多くの会社では、就業規則に以下のような記載があります。
- 副業・兼業は原則禁止、または許可制
- 事前に会社への申告・承認が必要
- 本業に支障が出る行為は禁止
つまり、会社が副業をどう扱うかは就業規則次第ということになります。
副業を申告しない場合に考えられるリスク
ここからは、「申告しなかった場合」に起こり得ることを、ケース別に見ていきます。
ケース①:就業規則で「申告義務」が明確に定められている場合
この場合、申告せずに副業を行うと、
- 就業規則違反と判断される可能性
- 注意・指導、場合によっては懲戒処分
といったリスクがあります。
ただし、即解雇になるケースは現実的には多くありません。
実務上は、まず注意や是正指導が行われることが一般的です。
ケース②:副業の内容が「会社の利益と衝突する場合」
申告の有無に関わらず、特にリスクが高くなるのが次のような副業です。
- 競合他社での業務
- 本業の顧客・情報を使った副業
- 会社の信用を損なう可能性がある活動
この場合は、「副業をしていたこと」そのものよりも、
会社の利益を侵害したかどうかが問題になります。
結果として、懲戒処分の可能性が高まるケースです。
ケース③:税金や住民税から会社に知られる場合
よくあるのが、「副業がバレるのは税金が原因」というケースです。
- 副業で一定以上の収入がある
- 確定申告をした結果、住民税額が増える
- 給与天引き額の変化から会社に気づかれる
この場合、
「副業をしている事実」+「申告していなかったこと」
がセットで問題になる可能性があります。
ケース④:副業が本業に支障を与えていない場合
一方で、次の条件を満たす場合は、実際のリスクは比較的低めです。
- 就業時間外に行っている
- 本業の業績・勤務態度に影響がない
- 競業や情報漏洩がない
この場合でも就業規則違反になり得ますが、
会社側も慎重な対応になることが多いのが実情です。
「申告しない=必ず処分」ではない
ここで大切なのは、
申告しなかったからといって、必ず厳しい処分になるわけではない
という点です。
会社が重視するのは主に次の3点です。
- 本業に悪影響が出ていないか
- 会社の利益や信用を損ねていないか
- 就業規則を意図的に無視していないか
これらに問題がなければ、
注意やルール確認で終わるケースも少なくありません。
副業をする前に考えておきたい現実的な対策
不安を最小限にするために、次の点は一度整理しておくと安心です。
- 就業規則に「副業」「兼業」の記載があるか
- 申告制なのか、許可制なのか
- 副業内容が競業や情報利用に当たらないか
- 収入が増えた場合の税務対応
「申告する・しない」の二択ではなく、
リスクを理解した上で判断することが重要です。
まとめ:冷静にルールを確認することが一番の近道
副業を申告しないことには、確かに一定のリスクがあります。
ただしそれは、
- すぐに重大な処分につながる
- 何もかもアウトになる
という話ではありません。
まずは就業規則を確認し、
自分の副業がどのケースに当てはまるのかを整理する。
それが、無用な不安を減らす一番の近道です。

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